高崎の行政書士がアドバイス！相続手続きで注意すべき銀行払戻について

相続手続きにおいて、遺産分割協議書や遺言書に従って、遺産の分割が行われた後は、法定相続人が相続分を受け取るために、銀行口座などから遺産分割協議書や遺言書に従って相続人に分割をする必要があります。ところが、この際に注意しなければならないのが、銀行払戻です。 まず、銀行払戻とは、口座残高や預貯金、投資信託の受取分配金、保険金などが死亡（相続）時に直接、相続人に払い戻されることです。
相続人が法定相続人である場合や遺産分割協議書等に従って分割した相続分が、一定の限度額以下である場合には、遺産分割手続きを行わずに簡略化された手続きになる場合もあります。 しかし、注意が必要なのは、銀行側では、相続人が払戻に関する様々な確認を行わなければならないことです。相続人が払戻に関する確認を行っていない場合には、遺産分割協議書や遺言書の内容と異なる行為を行う可能性があります。また、相続人の特定が不確定である状態に陥る場合もあり、手続きが未済のまま何らかの事件があった場合には、相続人が法定相続人として承認される可能性が低くなります。
以上のように、銀行払戻に関しては、必ず相続人が手続きを適切に行わなければなりません。また行政書士などのように、相続人から委任を受けた代理人でもかまいません。相続人が遺産分割協議書等に従って遺産分割を行った場合でも、銀行払戻においては一定の限度額に応じた手続きが必要であるため、行政書士などに相続手続きについてのアドバイスを受けることが望ましいのです。その上で、適切な手続きを行うことが、スムーズな相続手続きの実現に繋がります。